【マルチバース徹底解説！】パラレルワールド？クロスオーバーとの違いは？マルチバース、パラレルワールド、クロスオーバーを徹底解説！
映画界を今、席巻している「マルチバース」と「クロスオーバー」作品。
この概念は、アベンジャーズでおなじみマーベル作品や、バットマン・スーパーマンなどが代表するDC作品で主に使われており、映画の魅力をグッと広げる面白い概念です。
とは言え、私たち日本人にとっては彗星のごとく現れた新しい概念でもあり、複雑であることもまた事実。
そこで今回は、具体例も交えて、「マルチバース」と「クロスオーバー」について徹底的に解説していこうと思います。
(付随する似たような概念「パラレルワールド」についても簡単に触れていきます！)
「マルチバース」とは？
「マルチバース」の概要
「マルチバース」とは、「複数の宇宙が存在する」と考える概念です。各宇宙は独自のキャラクターや物語を持ち、異なる出来事が進行します。これにより、同じキャラクターでも異なる特徴や運命を持つことがあります。
「マルチバース」と「パラレルワールド」の違い
「マルチバース」と「パラレルワールド」は似たような概念ですが、微妙な違いが存在します。
「マルチバース」は複数の並行な宇宙が存在し、それぞれの宇宙自体が独立しています。
私たちの知っている宇宙の外側には、太陽のような恒星が100個くらいあるすっとんきょうな宇宙があって、そこで奇跡的に人間の生きられる惑星が誕生し、その星で私たちが生きている。
映画の世界も同様で、『初代スパイダーマン』のいる宇宙、『アメイジング・スパイダーマン』のいる宇宙が存在し、各々、なんやかんやあってスパイダーマンとなり、その世界で生きているということになります。
一方、「パラレルワールド」は、一つの宇宙内で異なる現実や展開が存在します。
実際に私たちが生活しているこの宇宙も、太陽を中心に水金地火木土天界、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星といった順番で星が並んでいる。
その中で、奇跡的に人が生活できる地球が誕生し、私たちはこうしてブログを書いたり読んだりしている。これが、私たちが存在する宇宙です。
そうした同じ宇宙の何処か、私たちの知覚できない何処かに、ブログを書いていない私が生きていたり、ブログを読んでいないあなたが生きていたりする。それが「パラレルワールド」の概念になります。
アメコミや映画の世界において、「マルチバース」と「パラレルワールド」はあまり区別されません。
例えば、時間をさかのぼって違う自分に出会うものはパラレルワールド作品にあたりますが、「マルチバース」「パラレルワールド」、それぞれ微妙な違いはあるものの、個人的にはそれほど重要な違いではないと考えます。
クロスオーバーとは？
クロスオーバーの概要
クロスオーバーとは、異なる映画、同じ宇宙にいる別のヒーローたちが同じ物語の中で共演することを指します。これにより、異なる作品がリンクし、新たな関係性やストーリーが生まれます。
例えば、「バットマン」や「スーパーマン」など、同じ宇宙にいる異なるヒーローたちが共演する映画などがクロスオーバー作品です。
私たちの生活する宇宙においても、私がブログを書いていて、あなたがそれを読むという関係性があります。このような関係性を持ったヒーローたちが、一つの星を守るために協力し合う様子が描かれます。
映画やドラマにおける「マルチバース」と「クロスオーバー」
マルチバース：『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』 (MCU)
アベンジャーズでおなじみマーベル (MCU) では、積極的に「マルチバース」の概念を取り入れています。
特に「スパイダーマン」では、2019年公開の『スパイダーマン:スパイダーバース』から始まり、2023年公開の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』で、異なる宇宙のスパイダーマンが集結し、力を合わせる胸アツな展開が描かれます。
引用元：『スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース』ファイナル予告 6月16日（金）全国の映画館で公開 – YouTube
マーベル作品では「クロスオーバー」という観点からも、アイアンマンやキャプテン・アメリカなどのストーリーが交差する『アベンジャーズ』など、多くの概念を取り入れており非常に面白い作品で溢れています。
クロスオーバー：『バットマン vs スーパーマン』 (DC)
DC作品でも、「マルチバース」や「クロスオーバー」はよく扱われています。
今回は「クロスオーバー」の例として、DC作品から『バットマン vs スーパーマン』をご案内いたします。
引用元：映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』日本版予告編 – YouTube
『バットマン vs スーパーマン』は、正確には2013年公開の「スーパーマン」一作目、『マン・オブ・スティール』の続編にあたります。
本作は共闘と呼べるかは分かりませんが、「バットマン」、「スーパーマン」という、DC作品を代表するヒーローが合流し、同じ世界でストーリーを形成します。
また、「マルチバース」として明言はされていませんが、『初代バットマン』や『ダークナイト版バットマン』のように、違うシリーズの作品たちを、「マルチバース」的に見ることも可能です。
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「マルチバース」は並行宇宙！「パラレルワールド」は並行世界！「クロスオーバー」は同一世界の交差！
「マルチバース」と「クロスオーバー」については上述の通りです。
「マルチバース」は並行な宇宙を表し、本来なら交わることのないヒーローたちの世界。
「クロスオーバー」は同じ世界のヒーローたちが交差する世界。
「マルチバース」も「クロスオーバー」も、個々の魅力で一つの作品として仕上がっていたヒーローが共闘する、非常に胸がアツくなるような題材です。
また、「一人のヒーローと一つの悪」という概念をぶち壊し、物語の魅力を拡大してくれるのも非常に素敵。
皆さんもこれを機に、また「マルチバース」や「クロスオーバー」に触れていき、どっぷりと底の見えない映画沼に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
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