【ネタバレなし】『母なる証明』発展期のポン・ジュノにウォンビンを添えて【レビュー】

2021年5月30日

hahanarusyoumei

出典:( (C)CJ ENM )

star06

*ジャンル:サスペンス
*キャスト:ウォンビンキム・ヘジャ
*監督:ポン・ジュノ
*脚本:ポン・ジュノ
*公開:2009年10月

*評価 (10段階):6
*ネタバレ:無

静かな町で起きた殺人事件。

純朴な青年トジュンが容疑者として逮捕されるも、母は無実を信じ、事実を追い求める。

何こそ母なる証明か。

引用元:Mother Official HD Trailer – From the Director of THE HOST – YouTube


観たよ!『パラサイト 半地下の家族』で話題になったポン・ジュノ監督作品です。

目の肥えている方からすると、既に素晴らしいポン・ジュノ節が炸裂しているようですが、僕はたまにそれを感じられたくらい。

その分、すっげーー!って思った描写は本当に心臓止まりそうなくらいドキドキしました。めちゃくちゃ凄かった。何回も巻き戻しちゃった。

息子役のウォンビンも数年ぶりの復帰作。韓流ブーム黎明期の韓流四天王の一角ですね。懐かしい。[1]他3名は、『冬のソナタ』のペヨンジュン、「チャミスルジュセヨ」のチャンドンゴン、なんやかんやのイビョンホンです。

評価は6としました。ストーリーとしては少し想像しやすいかなぁというのが正直なところ。展開もあまりドキドキせず。

ただ、手放しで「完全に想像通りだったわー!!」みたいなこともなく、割と楽しめたので6としました。

少し掘り下げて書きまーす。


「パラサイトのポン・ジュノ」を思わせる、圧巻の水の描写

私が初めてポン・ジュノ作品に触れたのはお馴染み『パラサイト 半地下の家族』で、その時はもう語彙力ゼロで「すげーー!」と思っていたのですが、そこから遡って約10年前の本作でも、描写の素晴らしさに接することが出来ます。

一ヶ所、水を用いて緊迫感を示す描写があるのですが、それがもうエグい。

今までに見たことのないような手法でありながら、本当に心臓が止まりそうなくらいの緊迫感。もうその場に自分がいる気すらしてくる。エグいて。[2]チャンネルがーどまんのドッキリみたいな種類の「エグいて」じゃないよ。
参考(動画):友達の家の壁1面にプロの芸術家がスプレーで絵を描いてみた【ドッキリ】

他にも、建物の境界や配置などで色々な暗示も施されているようですが、気付けるほど目が肥えていないし、言われてもピンとこなかったというのが正直な感想です。

ドキドキ感はあまり無く、ラストも少し想像しやすい

タイトルやあらすじ等、観る前に得られる情報から「大体こんな感じの流れで進むのかな」というイメージがあったのですが、基本的にそれに沿って進んだこともあり、ドキドキ感はあまりありませんでした。

この点については、パラサイトを先に観ており、パラサイトのドラマティックな流れや展開のメリハリなどを知っていたからこその意見かもしれません。

ラストも「まぁそうだよな」といった感じですが、ラスト前のゴニョゴニョは言うほど悪くなかったです。

結局、最終的な着地は「まぁそうだよな」ってところに落ち着くんですけど、落ち着くまでのゴニョゴニョはアリかなと個人的には思っています。

程々に映画観てきた人に一番ハマらないかも

観てきた映画の本数で言えば、僕は「中の上~上の下の下」くらいなんですが、それくらいの人には一番ハマらないかもなぁって思いました。

前述のとおり、ラスト前のゴニョゴニョも結構良かったので、あまり映画を観ていない人は終盤まで楽しめると思います。

同時に、色々な暗示に気付けそうなくらい目の肥えている人も、それはそれで楽しめるように感じます。実際に、痛烈な映画評論でお馴染みのライムスター宇多丸さんも絶賛していましたね。

上記の理由から、生半可に終盤の想像がついたり、その割に細かい描写に気付かないような具合の人は、ラスト前のゴニョゴニョを楽しむにとどまるかもなぁと思った次第です。

いや、さっきから当たり前のように使っているけど、「ラスト前のゴニョゴニョ」って表現、何?


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References

References
1 他3名は、『冬のソナタ』のペヨンジュン、「チャミスルジュセヨ」のチャンドンゴン、なんやかんやのイビョンホンです。
2 チャンネルがーどまんのドッキリみたいな種類の「エグいて」じゃないよ。
参考(動画):友達の家の壁1面にプロの芸術家がスプレーで絵を描いてみた【ドッキリ】