【ネタバレなし】『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ渾身のパルムドール受賞!【レビュー】
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*ジャンル:ドラマ
*キャスト:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、チャン・ヘジン、パク・ソダム
*監督:ポン・ジュノ
*脚本:ポン・ジュノ
*公開:2020年01月
*評価 (10段階):8
*ネタバレ:無
主人公は、半地下で暮らす貧しい家族。裕福な家族のもとに家庭教師として遣わされた息子の“計画”からストーリーが始まる。韓国の社会派映画だ。
本作が公開された2020年の韓国では実際に半地下で生活する家庭が一定数あり、貧富の差を如実に表したこの映画は、「韓国の世相を反映した映画」と言っても過言ではない。[1]参考:【写真で見る】 「パラサイト」の半地下 そこで本当に暮らす人たち – BBC NEWS JAPAN
部屋の高窓から見える景色はアスファルト一色で、トイレは水の逆流を防ぐために一段高い所に位置している。想像すらしたことのない半地下の世界は、「非現実的な世界」という形で身近な国の現状を訴えかける。
引用元:第72回カンヌ国際映画祭で最高賞!『パラサイト 半地下の家族』予告編 – YouTube
観ました!面白かった!
ストーリー自体の面白さはもちろんのこと、細かい描写にも強いこだわりを感じて、まさに「神は細部に宿る」だなぁと思いました。
個人的には、10段階評価で6, 7以上が面白い括りだと思っているので、何か不足していて8というよりかは、高い満足度を示しての8と捉えていただけたらと思います。
韓国映画、私殆ど観ないんですよね。でも本作を観て、韓国映画観たい欲が高まっちゃいました。
韓国映画ってなんだかんだクオリティ高いですよね。クオリティ高いけれど高すぎないあの感じが、私は結構好きだなぁ。なんだか安心感のある感じ。
以前観た韓国のサスペンス映画もそんな感じでした。その点、本作はやっぱクオリティ高かったけど、それでもなんか安心感あるんだよなぁ。笑
アジアの感じがノスタルジーを引き出すんですかね。両親が韓国ドラマ観ていた時に「ちょっと前の日本ドラマを観ている感じが好き。」と言っていて、それに近いところもあるのかな。心地よく予定調和っぽさが残っているというか。
以下から、簡単に掘り下げていきます。
「目を離させない理由がある。」
ストーリー全体を通して、よくメリハリが付いていると感じました。序盤から緊張感と共にジワジワとストーリーが進みだし、そのままドラマティックに展開します。
映画って少しマンネリ感が出がちな気がするのですが、本作は落ち着いている間も常に緊張感を抱かせてくれるんですよね。
息子の“計画”からストーリーが始まるのですが、なんだろう、その“計画”が、どうも出来すぎている気がしてくる。
現実は、出来すぎている時には猛進し、失敗が続く時には不安がるものですが、映画などの創作物を観ている時は、出来すぎている時にこそ不安を感じるから面白い。
トータルテンボス大村さんが「い、一緒~~!」と叫ぶ時と同じテンションで、「で、出来すぎ~~!」と叫んでいました。映画館で。[2]トータルテンボスは副業で、彼らの本業はSUSHI BOYSなこと、もちろん皆もよくチェックしてくれているよね。
参考(動画):いたずら●●コーラww【SUSHI★BOYSのいたずら #156】
静かにストーリーが流れていても、音楽であったり、細かな描写であったり、常に緊張感を途切れさせません。
長尺を感じさせない勢いで最後まで駆け抜ける映画も面白いですが、本作のように観ている間は気付かないけど観終わってから、「あれ?落ち着いていた割に退屈しなかったな。」と思わせてくれる映画もまた面白いですよね。
『華麗なるギャツビー』や『万引き家族』といった名作映画と同様に、「目を離させない理由がある。」そんな映画だと思いました。
パルム・ドール受賞。ネットで拾える幅広い意見
本作はカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを2019年に受賞しています。2018年には日本の『万引き家族』が受賞して話題となりましたが、社会派映画を選ぶ傾向があるのでしょうか。
社会派映画とは何でしょう。雰囲気で使ってみたので私はあまり分かっていません。
ネットでは「多様性に重きを置いた選考では。」「面白いが、受賞するほどだったのか。」といった意見も見られますが、仮にそういった点を考慮しても個人的には面白く・分かりやすく・キレイ。そんな印象が強いです。[3]ネガティブなものを取り上げるのもなんですので、ポジティブに多様的選考について記載してくださっている丁寧な記事を、参考として記載します。
参考:『パラサイト』躍進の背景にある、アカデミー賞側の“思惑” – WEB Voice
万物には賛否があって然るべきですし、そうした意味でも幅広い意見を聞けるのは良いことかもしれません。
小難しいことを抜きにして観れば、観て損はない、純粋にそう思える映画です。オススメします。
細部にこだわるからこそ積み上げられていく高い評価
監督のポン・ジュノ氏はリズムにもこだわりが強いらしく、その点を解説した動画も一部で話題になっていましたね。(私には難しすぎて分からなかったのですが、ネタバレも含まれているらしいのでお気を付けください。)
『パラサイトの完璧なモンタージュ』に日本語字幕を付けました。ポン・ジュノ監督の”リズム”へのこだわりが凝縮された「桃のモンタージュ」。圧巻の5分間。至高の60カット。そこにはどんな技巧が凝らされているのか?監督はなぜモンタージュを選んだのか?観た人も、観るのを迷っている人も是非。(1/4) pic.twitter.com/09MnTMYAOD
— LiT|翻訳キュレーター (@LiT_Japan) January 13, 2020
細かいところでも、比喩的な表現や伏線も散りばめられていて、非常に緻密なこだわりを積み上げて高い評価を獲得しているのだなと感じました。
私個人や一般的な評価の高さはもちろんのこと、映画館を出た人達も満足げに感想を語らう。そんな、「肌感覚でも評価の高さを感じられる良い映画」でした。
隣の方は「ハンパねぇ!」と言っていました。それはトータルテンボスのアフロの方ね。
終わります。
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ではまた~。
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References
↵1 | 参考:【写真で見る】 「パラサイト」の半地下 そこで本当に暮らす人たち – BBC NEWS JAPAN |
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↵2 | トータルテンボスは副業で、彼らの本業はSUSHI BOYSなこと、もちろん皆もよくチェックしてくれているよね。 参考(動画):いたずら●●コーラww【SUSHI★BOYSのいたずら #156】 |
↵3 | ネガティブなものを取り上げるのもなんですので、ポジティブに多様的選考について記載してくださっている丁寧な記事を、参考として記載します。 参考:『パラサイト』躍進の背景にある、アカデミー賞側の“思惑” – WEB Voice |
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