【ネタバレなし】『ザ・ファブル』(2019)ストーリー良し!テンポ良し!岡田准一良し!柳楽良し!【レビュー】

2022年11月10日



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POINT

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*ジャンル:マンガ原作
*キャスト:岡田准一木村文乃山本美月柳楽優弥向井理木村了佐藤二朗
*監督:江口カン
*脚本:渡辺雄介
*公開:2019年06月

*評価 (10段階):7
*ネタバレ:無

謎多き伝説の殺し屋、ファブル。

次の任務は「誰も殺さずに、普通に暮らすこと」

普通に暮らしたい願望とは裏腹に、引き寄せられるかのように渦巻く狂気や混沌。

「世話になった人を助ける」という普通の行動のために、「誰も殺さずに救出する」という特殊な任務を遂行する。

引用元:岡田准一、木村文乃 『 ザ・ファブル 』 2019 実写映画の予告編 – YouTube


観た!超面白かった!

名前だけが独り歩きし、伝説とまで言われている殺し屋。もうこの時点で男心をくすぐられまくっているのですが、序盤からバッコバコにアクションを入れてくれて、もうスタートからかなりアツい展開でした。

本作が一作目ということもあり、キャラクターの説明や設定の解説等が必要となるのでテンポ感が気がかりでしたが、そんな不安も吹っ飛ばしてくれる軽快な進み。

岡田准一の軽さとシリアスさを絶妙にバランスした演技に、コミカルキャラとシリアスキャラの登場で、イケてる雰囲気を維持したまま軽快に進めてくれています。サイコー。

真剣に観ても、ボーっと観ても面白い。本作を観て、「ぁー、映画って本来こうやって楽しむものだったなぁ」と思いました。

以下から、少し掘り下げて書かせていただきます。

純粋に面白い!これが映画のあるべき姿なのかも

本作はあらすじの通り、伝説の殺し屋が普通の生活を営もうとするも、なんだかんだで危険な人達に巻き込まれていってなんやかんやある話なのですが、「伝説の殺し屋」という枕詞があれば、「普通の生活」って言われてもカッコいいアクションを期待してしまう訳ですね。

そこで本作どうかと言うと、しっかり見応えのあるアクション。

当然それで終わらず、「伝説の殺し屋が普通の生活を営もうとする」チグハグさで微笑ましいくらいの笑いも添えて展開してくれます。

テンポの良さも申し分なく、全体の調和が素晴らしく綺麗なんですね。これがいい。

昨今の映画って、どんどん難しくなったり、複雑になったりしていて、それに呼応して観る側もどんどん新しい展開を求めるようになってきてると思うんです。

それで難しい作品が出て、分かる人とか分からない人とかがいて、更に考察が勝手にぶら下がっていって、これがあーだこーだ、あれはどうのってことがよくあるような気がするんですよね。

その点本作は、カッコいいアクションどーーん、面白いシーンばーーん、上手いこと進んでじゃーーん。

真剣に観ても苦じゃないくらい面白いし、ボーっと観ても追いつけるくらい面白い。

ぁー、そうか。こういうシンプルな形で、「なんかおもしれーー」って映画を楽しんでも良いんだったよなと、童心を思い出せた感じが僕は好きでした。

人物説明をうまくこなしながらこのテンポは中々良い

前述したように、本作はファブルシリーズの一作目にあたります。

そうなると、登場人物の説明や「こんな具合に進みますよー」みたいなことを明示する必要が出てくる訳ですが、そこでテンポって悪くなりやすく、その点が少し心配でした。

ただ実際に観てみると、説明事項は多いはずなのにどうも観やすい。

主題はあくまで「普通の生活」なのですが、その割にアクション的なシーンを多めに入れてくれていたり、ゆるっとしたかと思えば急にピリリとしたり、抑揚がバツグンなんですよね。

加えて、そのシーン達が、こちら側に意識させないくらいしれっと説明の役割を果たしてくれる。

その抑揚やサクサク進めるテンポ感が、観やすさを実現してくれているなぁと感じます。

ただ序盤の現代風な(ポップな)アクションは、何故入れたの?とも思いました。(急に辛口)

岡田准一も良いし、柳楽優弥も良いし、木村文乃も良いし

主演の岡田准一。素晴らしい。個人的に岡田准一の演技好きなんですよねぇ。

本作でも、伝説の殺し屋でありながら、ちょっと抜けているところのある難しい役柄を綺麗に演じていました。

シリアスなカッコよさと抜けている軽い感じと、双方を上手く扱うことでリアリティを出せるのが、正に岡田准一の演技という印象。きれい。

合わせて、岡田准一と最強コンビを組む妖艶な美女が木村文乃。

こちらは比較的コミカルポジですが、いやぁ、可愛い。(何それ)

原作未読でもお馴染み、あんなシーンやこんなシーンも木村文乃の豊かな表現力でピッタリハマります。すごい。しかも可愛い。

他の方々の演技も素晴らしいのですが、特筆すべきはやっぱり柳楽優弥。

柳楽さんは『万引き家族』で有名な是枝裕和監督の、『誰も知らない』で14歳にして鮮烈な主演デビュー、同作品にて史上最年少で日本人初のカンヌ・男優賞を受賞しています。

その2年後、沢尻エリカとの共演で大きな話題となった、『シュガー&スパイス ~風味絶佳~』、このへんから少し雲行きが怪しく、更にその2年後、柳楽さんが18歳の時に安定剤を大量摂取し病院に搬送されて大きなニュースになりました。[1]参考:柳楽優弥、自殺を否定!公式サイトにメッセージ – シネマトゥデイ

そこからしばらく見なくなり、『シュガー&スパイス ~風味絶佳~』が青春の僕たちにとっては、元気かなぁと、ふと思い出したり思い出さなかったりするような印象なんですね。

そんな具合で月日は8年経ち、ふと見かける『ディストラクション・ベイビーズ』のポスター。当時の柳楽優弥は26歳。

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出典:( (C)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会 )

いや、激シブやないけーーーい!!ちょっと待てよ、これがあの柳楽優弥だよな。俺らの知ってる柳楽優弥と見比べさせてな。

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出典:( (C)2006 フジテレビジョン/S・D・P/東宝 )

destruction-babies

出典:( (C)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会 )

いやいやいやいや、激シブやないけーーーーーい!!!!

何この「強くなって再登場」な感じ。

その後も、『浅草キッド』などの作品にも出たりと、絶賛活躍中の柳楽さん。

本作でも、狂気じみた役どころを見事に演じています。めちゃくちゃいい。演技がめちゃくちゃいい。

中学生でポッと出ていきなりカンヌ、一気に注目を浴び、当時大人気の沢尻エリカと共演、家庭内での不和があり安定剤の大量摂取で病院に搬送されたのが18歳。その後、療養もコミコミでしばらく時間を置いて俳優に復帰。

20代半ばにして、もうちょっとした人生一周してるんですよね。

そこで本作29歳。演技にめちゃくちゃ深みがあるし、ものすごい落ち着き。それで狂気的な役をやるんですから、めちゃくちゃ良いに決まってる~~。

と、復帰版柳楽優弥を改めて観た感動でダラダラ書いてしまいました。

キャストの演技も素晴らしいし、本来はこうやって楽に映画を楽しんでよかったんだったな―と思い出させてくれる、良い映画でした。

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ではまた~。

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