【ネタバレなし】『シャッターアイランド』散りばめられたヒント、謎解き。これは面白い!【レビュー】

2021年5月29日

shutterisland

出典:( (C)PARAMOUNT PICTURES )

star08

精神に異常をきたした犯罪者のみを隔離収容する島、シャッターアイランド。

そこから、一人の女性が姿を消した。

残された暗号と、密室の部屋。真実を語らない人々と、解くほどに深まる謎。

この島、何かがおかしい。

引用元:“Shutter Island" – Official Trailer [HD] – YouTube


観ました~。超面白かった!

あえて「好きそうな名作」を観ずにいくつか取っておいてあるのですが、本作もその一本。

ただもう、待てん!となり観てしまいました。結果はしっかり期待通り。サイコーでした。

評価は8です。ヒントの散りばめ方が非常に面白くて綺麗。

それに加えて、ちょうど良い緊迫感と、感情の幅を効かせたディカプリオの演技。文句ねぇ~。

以下から掘り下げまーす。


大きいヒントを渡され続けているのに、全体像がずっと見えない

本作の予告。面白いのが、「貴方は上映開始から何分で、この謎が解けるか」と思いきり煽っている訳です。

この予告、ハードルをただ上げているだけのように見せて、実は同時に「謎解きする観点」を観る側に与えているんですよね。すごい。

それで「邪推して下さい」ってオフィシャルに言われたので、こっちはお構いなしに邪推する訳です。そうした形で観ると、散りばめられたヒントにもよく気付くんですね。

で、はいはいこれね。あぁ、これがこうで。って具合に、ヒントを使ってジグソーパズルを組み立てていくんですけど、これがいっこうに完成しない。

なんかね、毎回バカにデカい1ピースをくれるんですよ。

で、例えば天使とか思いっきり写ってて、「こりゃ女神が近くにいる絵だな」みたいに組むんです。

で、次にこれねって、思いきり海が写ってるんですよ。完全に海なんですよ。

「いやこれ、絶対に女神は貝がら使って隠してるじゃん」って組んでいくでしょ。

そのテンポで毎回バカにデカいピースをもらって組んでいくんですけど、もう全然全体像見えないの。なにこれ。

これがもうめちゃくちゃ面白くて。

「このパターンじゃね?」と思って観ていた数分後に、「いや、違う。こっちのパターンだ。」ってなるんですよ。それをゴロゴロずっと続けてんの。

で、それでゴロゴロ何回も何回も転がしてたら、最後のオチがドーンで今までのヒントが全部キレイに繋がるの。すごい。

オチというピース、ただその1ピースだけが欠けているだけの簡単なジグソーパズルなのに、そのピースが嵌るその瞬間までずっと面白い。

感情の幅を効かせたディカプリオの役大好きです

主演のレオナルド・ディカプリオ。丁寧に遡ってみると、広義で「頭のおかしい」役がとても似合うし上手い。
(本作及び別作品へのネタバレには該当しない意で捉えていただくと幸いです。)

本作も含めた近年の作品、『インセプション』『華麗なるギャツビ―』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』あたりをイメージしているのですが、本当に「広義で」頭おかしい感じが上手い。

どれも感情の幅をうまく効かせた方が面白くなるような役どころですが、その幅の作り方がすごいんですよね。

冷静なところからの激情。狂ったところからの冷静さ、そこに続く激情。

情緒の安定している演技がイイからこそ、不安定な部分への振り切り、鬼気迫る雰囲気がすごい。役者で追うこと中々しないのですが、ちょっと興味出てきちゃったなぁ~~。

ヒントの散りばめ方が超面白い。絶対に制作陣も楽しんでたよこれ

冒頭にも書いたとおり、予告編で謎解きを煽ってるだけあって、意図的なヒントがたくさん散りばめられています。

それらのヒント一つ一つがもう超面白い。

序盤は、「気付く人は気付く」程度の分かりにくいヒントを入れていて、撮影ミスか何かか?とか思っちゃうんですよね。

まさかこんな名作で作画崩壊か!?と。新條まゆ先生にライフルでも持たせたのか!?と、なる訳です。[1]参考:ちょろもん – アンサイクロペディア

mayushinjo

引用元:『ザクロの実を暴いて』

で、まぁ自分の見間違いかもしれないなとそのまま続けて観ていると、少しずつ、ヒントの出し方があからさまになってくるんですね。

それに気付いて、おいおいおい!やっぱりこれわざとやってるな!?と。

新條まゆ先生はもうパニクって腕バーーンしちゃったけど、これはもうわざとやってるな!?となる訳です。

それでもう、そっちがその気なら本気で謎解きしてやるぞと、腕まくりして観たら普通にドツボにハマったっちゅーことですわ。(急に誰?)

この、乗せられていると分かっていながらも、ヒントからコツコツ紐解こうとしてしまう具合は、参加型映画って感じで非常にマルでございました。


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