【ネタバレなし】『望み』パラサイトに類似のポスター、映画の内容は…【レビュー】

2022年6月6日

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*ジャンル:サスペンス
*キャスト:堤真一石田ゆり子岡田健史清原果耶加藤雅也松田翔太
*監督:堤幸彦
*脚本:奥寺佐渡子
*公開:2020年10月

*評価 (10段階):5
*ネタバレ:無

気の良い建築士の父に、優しい母。名門校受験の娘に、サッカーに打ち込む年頃の息子。

幸福そうな家庭に、一筋の闇が差す。

同級生の殺人容疑と共に姿を消した息子。

無関係を望む気持ちとは裏腹に、関与を示唆する物、情報。

愛する息子に罪を望むか、死を望むか。

引用元:『望み』本予告 – YouTube


観た!

うーーん、子を持った経験があれば共感できたり、何か感じることが出来たかも?

もちろんそうでなくても、何かを感じ取れる人はいると思いますが、僕は特に何も感じなかったかな。

何も感じ取れなければ、ストーリーの起伏もあまりないので少し退屈かも。

上手いこと不快感を引き出してくれたり、扱っているテーマがめちゃくちゃ良かったり、ポイントポイントでは良いところもあるのですが、うーーん、やっぱりこちら側から寄り添わないといけない印象を受けました。

個人的には、観る側が寄り添わなければいけない映画ってどうなんだろうというところがあって、少し低めに評価をした次第です。

以下から、少し掘り下げて書かせていただきます。

出だしからの仮面家族感。不快感を上手く引き出して非常にマルでした

キレイなマイホームに、年頃の子供が二人、ご飯はいつも一家団欒。

見てくれは非常に良い家庭なのですが、そこに物憂げな息子が差し込まれるだけで、仮面家族っぽさがめちゃくちゃ出る構図になっているんですよね。これが非常に良い。

もちろん状況を勘案してだとは思いますが、息子が悩んでいたら、相談に乗ったり、そっとしておいた方が良さそうであればそっとしておくにしても、然るべき関わり方があるじゃないですか。

それでそっとしておく癖に、父親は体面を気にして、息子に「お客さんには愛想良くしてくれ」とか言い出すんですよ。

これ観てて、「家庭内不和を解決しないお前がそれ言うの?」って感じでめっちゃ不快なんですよ。これが良かった。

そんな具合で息子もフラストレーションが溜まってきているところに、父ちゃんがいきなり父親面してきたり、母ちゃんがいきなり「母の私が貴方のことを一番良く分かっているわ」感を出してきたりする訳ですよ。

それを見るとね、いやいや、じゃあお前らは何をしたんだと。思う訳です。

そこで、ジッと一点を見つめて動かない、岡田健史君の演じる息子ね。

ここに色々な感情が渦巻いている。

世界でたった一人の父と母。色々な施しを受けてきてここまで来て、それを頭では理解している。

それでも思春期特有の、「何も分かってくれていないじゃないか」という気持ちでぐちゃぐちゃになって、どの言葉も、口を衝いて出てはくれないんですね。

ストーリー上がどうとか、制作陣の意図はどうとか、そういった側面からの見方も当然あります。

ただ私は上記のような見方をして、それで上手いこと不快感を引き出されたので、それは非常にマルだったなと。個人的には思っております。

音楽が悪目立ち?ポスターといい、演出面で少し気になるか

あくまで個人の感想として捉えていただきたいのですが、音楽がうるさい。

今まで映画を観ていてそんなこと思ったことないので戸惑いがあるのですが、バイオリンベースで高いメロディが随所に流れるんですね。

それが気になるくらい耳に障るんです。

何処で流れるのが正解かは分からないけど、多分絶妙に今ではないって感じがすごい。

普段そんなに思わないんですよ。

本作を観て、「つーか他の映画ってそんなに曲使われてたっけ?」と思うくらい、そんな細かいところに普段意識は向いていないんですよ。

そんな感じの私が、時々「いや音楽悪目立ちしてるなぁ」と思うくらいには絶妙に今じゃない感。

「演出」と、一括りにするのも大雑把で恐縮ですが本作のポスターも、本作より一年前に公開されたパルム・ドール受賞作『パラサイト 半地下の家族』のポスターと酷似していると話題になりました。

パラサイトが注目を集めていたこともあり、偶然の可能性も否めないとは言え、この話題は少しネガティブだったかなと感じます。

想像どおりで特に何も起きない印象

ストーリー自体は予告から特に上振れも下振れもせず、想像通りに展開します。

感情移入できたり、意味を見出すことが出来ればそれでも問題ないのかもしれませんが、私は特に思うところが無かったため、少し退屈に感じました。

後述しますが、テーマ自体悪くは無いんですよね。

ただそのテーマを全然アピって来ないので、こちら側から「どういうテーマを意識しているのかな」と寄り添っていかないと、それを汲み取れないような印象を受けました。

あと、終盤の行動もちょっと「?」みたいなところがあったかな。

観る側が寄り添えると、良いテーマを扱った映画に化ける

一応予告から読み取れるのですが、この映画で扱われているのは「たとえ犯罪者でも、子には生きていて欲しいと思う親心」と、「どんなことがあっても、子が犯罪者でいて欲しくないと思う親心」の二律背反の衝突なんですね。

これってめちゃくちゃ良いテーマだと思うんです。

ただ、親になった経験もなく、想像力に乏しい自分は、意識しなければこのテーマを汲み取れませんでした。

やっぱり漠然と観ていると、最初の仮面家族っぽさ、毒親ムーブが頭に残ってるので、「息子が犯罪者でも生きていて欲しい」、「息子には犯罪をしていて欲しくない」って行動が、親の自己満に見えてしょうがない。

うーーん、最初の仮面家族っぽさが不快感を上手く引き出してくれて良かったので難しいですが、それであればもう少しドラマティックな展開を期待したいし、このテーマに終始するのであれば、最初から良い家族で一貫して欲しかったかなと思います。

最初の感じが良い家族を描いている想定であれば、制作陣の良い家族像と僕の良い家族像にギャップがあったという感じですかね。残念。

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ではまた~。

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